そもそもD2Cとは何か。なぜD2Cなのか。

D2C

D2CとはDirect to Consumerの略で、基本的には『消費者に対して商品を直接的に販売する仕組み』のこと。自分たちで企画し、開発・生産した商品やサービスを、広告代理店や小売店等の中間業者を挟まず、消費者とダイレクトに(直接的に)取引する販売方法を行います。

というのが、基本的なD2Cの意味や仕組み。
でもこの記事に来られているほとんどの方が上記のような「直訳的意味」は既知の通りかもしれませんし、検索すればすぐに理解できると思います。

今回の記事ではせっかくの機会なので、「本質的な意味」としてのD2Cを前提的な部分に合わせて解説したいと思います。

D2Cの本質的意味

D2C

D2Cとは『消費者に対して商品を直接的に販売する仕組み』のことが直訳的な意味ですが、D2Cの本質的意味とはなんでしょうか。

(ここでいう本質的な意味とは上記の直訳記事を表面的な意味としてとらえ、消費者に対して直接商品を販売する仕組みの中を深堀りしたものとなります。)


D2Cの本質的な意味とは、「顧客とよりよい関係を目指すビジネスモデル」と言えるでしょう。
D2Cと表面的な意味だけでとらえてしまうと、「いかに消費者に対して商品を直接的に販売するか」と考えてしまいがち。

間違ってはいませんが、正確には「顧客とよりよい関係を目指し、より消費者の心に響くブランドや商品、サービスを直接的に販売し続ける素晴らしいスパイラルを構築できるか」だと思っています。

大した違いはないように感じられるかもしれませんが、”ちょっとした前提のニュアンスの誤差”がビジネスでは結果として大きな方向の違いになっていきやすいです。

ビジネスとは基本長期視点。もちろん短期での視点が必要な場面もありますが、包括的には長期的な視点となります。要はマラソンですね。短距離走でタイムを競うというよりも、長距離で確実に目的地を目指していくというものだと僕は思っています。

D2Cにおいては、ただ顧客に直販できるモデルを目指してしまうとうまく行きづらいと思います。短期では成立しても、長期的な成立は厳しい、もしくはむしろ遠回りになってしまうかと思います。しかしより消費者の心に響く商品やサービスを直接的に販売し続けることを目指したら。結果としてよりよい商品はより顧客による購買活動をおこしていきます。

以前の記事で、D2Cのブランドを構築する上で最重要なのは愛だとご紹介しました。
これら前提をより深く理解していくためのヒントになると思います。ぜひ合わせてご覧ください。

手と手が重なり合う姿



なぜD2Cであるべきなのか

D2C

そもそもD2Cで新しいビジネスを無理やり開発する必要性はないと思っています。
その人、その組織の素養にあったビジネスモデルを柔軟に考えることが、ビジネスにおいてはとっても重要なことだと僕は思っています。

例えば僕は幼少期から、人への好奇心が強い人間でした。そしてどうやったら他人が喜んでくれるかを考えたり、喜んでもらえた時に対して多幸感を感じるタイプの人間でした。

それを紐解くと、自分が提供する物事に対して直接的に反応を感じていたいタイプの人間でした。
ですから自然と自分で事業を開発するにあたっても消費者と直接繋がれるD2Cというモデルを選択していたんですね。そしてたまたま僕は商品開発を含むクリエイティブの総合的なディレクションから一部制作スキル、マーケティングスキルを持っていたので、D2Cは自分にとって非常に最適なビジネス手段でした。

もしこれからビジネスを始めたいと考えている方で、何となくD2Cでのブランドビジネスなどに興味がある場合などであれば、D2Cが本当に自分のやりたいことなのか、自分に合っている方法なのかをまず吟味することをおすすめします。

D2Cはとても優秀なブランド開発方法

ジュエリーショップで喜ぶ女性」

前提の先を深堀していきますが、今なぜD2Cなのかについては、そもそもD2Cは現在においてとても優れたブランド開発手法であると思います。

世の中はSNSによって、「より人と直接的に繋がりを作り、保てる時代」となったからです。
SNSの無い時代には、人とつながるためにはその人との間にある人とつながる必要がありましたが、現在は自分の方向性に当てはまり、繋がりたい人と直接的に繋がりやすい時代となりましたね。
例えば、より自分の趣味趣向と合った新しい友人を作れたりします。

ビジネスにおいても同じです。自分の作ったものを届けたい人物像に直接届けることが容易になったわけです。インスタグラムなどで公式アカウントを作り、ハッシュタグなどで自分の開発した商品やサービスを欲している方へとダイレクトに発信したり共有したり。とにかく自分の届けたいものを届けたい人へ簡単に届けられるようになったわけです。

そうなれば当然、届けたい人へ最短距離で届けることのメリットが高まり、余計な距離をとることのデメリットが高くなっていくわけです。

ですから必然的にD2Cで直接消費者へ商品を販売する方法は、現代にぴったりと当てはまった新しいブランドや商品の開発方法であるわけですね。

結論

D2Cとは何か
  • 顧客とよりよい関係を直接的に長期的に構築していくためのビジネス方法
  • 届けたい人へ最短距離で届けたい商品やサービスを届ける方法
なぜD2Cなのか
  • 届けたい人と直接繋がりを構築しやすい時代になったから
  • そしてそれが今後加速していくから


正直まだまだ深堀してご紹介していきたいのですが、今回はD2Cとは何なのかについて本質的なその意味と目的、理由を前提面でご紹介いたしました。

ご参考になれれば幸いです。

僕が初めて作ったD2Cブランドサイトはこちら>

手と手が重なり合う姿

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KURO
1983年神戸生まれ東京育ち。クリエイティブディレクター、実業家、キャンパー。「生活必需より人生必需」をモットーに、一度きりの人生をより豊かに華やかに吟味するライフスタイルを追求。完全made in Japanなジュエリーブランドを創業し、総監督して2021年で10周年。提供するもの、関わる人たちを引き立てる優れた背景になりたいという想いから、「KURO(全てを引き立てる黒い背景)」を名乗り、華やかな人生、ライフスタイルは何かを追求し続けています。様々なD2C系事業やブランドのプランニングや立ち上げのサポート、コンサルティングも精力的にサポートしています。お問い合わせはインスタグラムDMよりお願いします。
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