ここまでの記事で端的ですが、D2Cでブランド事業を創業する経緯、背景について触れてきました。
今回の記事では、D2Cでブランドを創業するにあたって、もっとも大切で重要なことは何かについて僕の考えをご紹介したいと思います。
目次・CONTENTS
D2Cブランドで最重要なのは、愛。

D2Cブランドを開発していく上で最重要なのは、愛です。断言できます。
愛と聞くとフワッとした理想論に聞こえるかもしれませんが、とても大切です。
D2Cとは消費者と直接関わりを持ち、顧客に純度100%のものを届け、100%のアンサーを受け取るビジネス。
D2Cブランドと消費者の間を繋ぐのは、売上という通貨だけではありません。顧客からの純度100%の感想だったり感謝だったり、時には叱責、批判だったりします。
これらを一言で表すなら、D2Cブランドとは顧客と相思相愛の関係を築き、愛を持って接し合う関係を作るビジネスモデルです。
顧客を愛するからこそ、D2Cブランドはより優れた商品やサービスを提供しようと努力し、顧客がブランドを愛するからこそ、それを通貨という方法を使用して応援したり、SNSなどで広めたり、純粋な意見をフィードバックしていくのです。
愛は、直接届けるから価値があり、意味を持つ

中間業者を挟んだり、間に人や会社が介在していくと、言葉というものの重みがどんどん軽くなっていってしまいます。伝言ゲームと一緒ですね。間に人を挟むほど、本来伝えたかったメッセージが違う解釈に変わっていってしまうのです。
D2Cでブランドを作るということは、自分たちの言葉を相手に直接届けることができるわけですから、自分たちの想い、考え、目的をちゃんと相手に理解してもらうことができます。D2Cのビジネスをすることの最大のメリットはこれです。
D2Cとはただ直接消費者と取引をする。
というニュアンスではなく、直接色褪せることなく自分たちの表現(商品やサービス)を相手にぶつけることができる。そしてその回答を直接受け取ることができる。(通貨だったり、さまざまなフィードバックで)というニュアンスで向き合うと、より軸足のぶれないD2Cブランドを構築できると思います。
愛なくして、高価値でワクワクするプロダクトの開発は不可能

僕はこれからの現代ビジネスは、愛を持って制する時代だと思っています。
食うためのビジネスから、自分が愛して止まないものを作り、育て、この世界の中で愛するものをより大切にしてもらうことがビジネスになったのではないかと思っています。
もっと自分の想いに正直にあれる。その想いを純度高く表現することができる時代。
より深く愛されて開発された商品は、より高価値でより人々をワクワクさせる可能性がダントツに高まります。当然ですが、作り手側、提供者側が心から愛して接したものは、愛するからこそ最大級の努力を重ねて開発されていきやすいですよね。
そういう研磨に研磨を重ねられた商品やサービスというのは、ダイヤモンドのように輝きます。知ってますか??ダイヤモンドって原石だと全然美しくないんですよ。人の手で何回も研磨を重ねることで、あの輝きを放つんです。同じことだと思います。
愛という言葉は人によってはフワッとしていて概念化しずらいと思われるかもしれません。
しかし素晴らしい価値とは理屈で構築されるものではなく、理屈への疑問から生まれるものだと思います。そして理屈への疑問は愛するからこそ生まれるものだと僕は思っているのです。
愛するからこそ育てたい。より長い価値にしていきたい。
自然とその物事を研磨するように働いていくんですよ。
だからどれだけ理屈上では素晴らしい商品やサービスを作れたとしても。
結局は愛の込められた商品には勝てないんですよ。
だから自分が愛するものをD2Cで扱おう

D2CでブランドをしたりD2Cで何かしらのビジネスを行うなら。
愛なくして成功は絶対にありえません。僕は断言します。
なんとなくD2Cが流行ってるから、D2Cの時代だからと事業を行っても、結局消費者はその温度感をそのまま感じ取ってしまいます。
ですから、ぜひD2Cでブランドや商品、サービスを作るなら、自分が愛しているもの、もしくは愛に昇華しそうなものでトライしましょう。その方がよりハイパフォーマンスに事業を進めることができると思います。そして何より、仕事が事業が楽しくなります。
今愛するものがないのなら、色々な業種を調べたり触れてみることで探すことから始めましょう。僕だって最初はジュエリーでD2Cのブランドを始めるなんて想定もしていませんでしたから。
でもジュエリーの魅力に築き、調べ、関わっていく機会を増やす内に、ジュエリーのことをジュエリーを取り巻く可能性を愛していたんですね。
自分が心から愛するものを、消費者に届ける。それってとてもエキサイティングなことじゃないですか。全ての人に愛してもらえなくても、自分が愛するものを共有し、誰かがまたそれを愛してくれたら、それ以上に嬉しいことってないんですよね。
そういうプラスのスパイラルが構築されていくと、D2Cブランドというのは、より長く人々の人生に深く関わり続けるものへと成長していくと思います。
ぜひD2Cをこれからやるなら、愛を軸にして事業を計画してみてくださいね。