なぜD2Cが生まれる前からD2Cブランドを始めたのか

D2C

華やかなライフスタイルの情報を提供するためにこのメディアを立ち上げたわけですが、まずは僕KUROの、ビジネス面での背景から記事を掲載していきたいと思います。

僕は、今から10年前の2011年に当時はまだD2Cという言葉もなかった時代に、自然とD2Cとしてジュエリーブランドを立ち上げました。その目的は、まさに華やかで豊かなライフスタイルをビジネスとして提供しようという想いから成り立ちます。

今回は、なぜ僕がD2Cという概念がまだ産声をあげる前からD2Cブランドを始めたのか。その理由や背景についてご紹介したいと思います。

純度の高いビジネスをしたかった

D2C(Direct to Consumer)は、自ら企画、生産した商品を広告代理店や小売店を挟まず、消費者へダイレクトに商品やサービスを届けるビジネスモデルのこと。

正直、これ以外の方法に興味はありませんでした。
なぜなら、僕はとにかく純度の高いビジネスをしたかったからです。
自分たちが作った商品(物)やサービスが、お客様(消費者)へと純度100%で届けられるビジネスをしたい。提供者とそれを受け取る側が、純度100%でつながるような仕事をし、より高い価値をより最適な価格で提供したい。そういう想いがあったからです。

僕はもともと広告プロダクションにいて、そこから独立する形でD2Cのジュエリーブランドを立ち上げたんですが、代理店という立場にいながら多くのことに疑問を感じていました。例えば

  • もっと効率的に直接的に消費者とつながることはできないのか?
  • それによってリアルタイムに商品やサービスを最適化できないのか?
  • もっと最適な価格を実現できないのか?
  • 消費者が熱狂するエッジの効いた純度の高いプロダクトをもっと効率的に開発し届けられないか

例えばこれらのような事です。
時代のオンライン化がどんどん進んでいく中で、とにかくメーカーや提供者の想いと消費者の想いが純度100%つながるビジネスをしたい。そう思うようになったのです。

中間業者や代理店を悪だとは思いません。むしろ本来は必要な立場だと思っています。
しかし人や会社が混在するほど、商品やサービスの魅力などの純度が低下したり、無駄な工数やコストがかかりやすくなってしまう現実はそこにあります。

本来であれば、直接的で純度の高い関係が構築されている前提から、組織が確立されていくべきであって、前提から中間業者や代理店が介在する上で事業が構築されていくことに、強い疑問を感じていたのです。

もちろん、前者であっても素晴らしい関係が構築されているブランドはたくさんあります。しかしこれからの時代は、より本質的なビジネスモデルこそが前提となっていくことを確信していたのです。

ビジネスは人生を華やかに、豊かにするためのもの

ビジネスは金稼ぎの方法。確かにそうです。
しかしそれはビジネスの派生した目的の枝の一つでしかない。というのが僕のビジネスに対するマインドです。

僕にとってビジネスの最上位となる目的とは、【人々の人生をより華やかにする事】
自分たちが開発した商品やサービスが消費されることで、それを消費した人の人生が消費する前の人生よりも価値が高まり、豊かになること。そしてそれが継続的に提供できる関係を構築することです。(LTV)その報酬として金銭という対価を受け取ることにあります。豊かでより高い価値のある状態のことを、僕は華やか。と定義しています。

しかし個人的に最大の報酬は、【お客様に感謝されること。】です。対価として金銭を受け取った時の喜びも素晴らしいものがありますが、それ以上に自分たちが作り提供したものでお客様に感謝されるという報酬は、何にも代え難い快感なのです。

D2Cをやりたかったわけではない、それだけだった

そうなれば、なおのこと、直接消費者とつながる必要があり、それ以上の方法はなかったというわけです。こうして自然とD2Cという概念に行きつきました。

別にD2Cでビジネスをやりたかったわけではありませんでした。そもそも当時D2Cなんて概念はなかったですし、ただただごく自然と行き着いた方法が、消費者と直接つながり続けることを最大化したビジネスモデルという方法だったのです。

実際当時は周囲からも大きな反対を受けました。
なんの後ろ盾もないのに、直接消費者へと商品を届けるなんて非効率だ。とか、B2Bにした方がスケールが見込めるとか、ごもっともな意見もたくさん頂きました。

しかし僕は短期的な効率やスケールよりも、自分の目的である消費者から感謝される、そしてそのアンサーをしていくという、心の底から僕自身が喜びを感じるであろうビジネスをしたかったのです。

前例があまりなく、もちろん不安はとてつもなかったです。
実際、前職でお世話になった方々が、君が考えたビジネスなら色々と販路つなげるよ。といった嬉しいお言葉もたくさんいただき、やはりB2B、B2Cから始めた方が安全なのではないか。という気持ちがなかったといえば嘘になります。

でも当時大流行しはじめていたSNS(FACEBOOK等)で人々のつながりがより広く密接になっていくのを自分自身も体験して、これからは絶対に消費者とダイレクトにつながる時代(D2Cの時代)だと確信したのです。

現況の市場に媚びるのではなく、人が求めているものを純度100%でインプットし、100%の純度で商品を開発して、純度100%の方法でそれを届ける。

華やかな人生をより多くの人にもたらしたい。それらと繋がって、自分自身の人生もまた華やいでいく人生を歩みたい。そういう繋がりで、時を味わっていきたい。

とにかくこれらを前提にした瞬間に、D2Cという概念が一般化する前からD2Cでブランドを作るという方向が決まったのです。

僕が最初に作ったD2Cジュエリーブランドはこちら>

続編は下記リンクを合わせてご覧ください。

宝石店に並ぶジュエリー達
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ABOUT US
KURO
1983年神戸生まれ東京育ち。クリエイティブディレクター、実業家、キャンパー。「生活必需より人生必需」をモットーに、一度きりの人生をより豊かに華やかに吟味するライフスタイルを追求。完全made in Japanなジュエリーブランドを創業し、総監督して2021年で10周年。提供するもの、関わる人たちを引き立てる優れた背景になりたいという想いから、「KURO(全てを引き立てる黒い背景)」を名乗り、華やかな人生、ライフスタイルは何かを追求し続けています。様々なD2C系事業やブランドのプランニングや立ち上げのサポート、コンサルティングも精力的にサポートしています。お問い合わせはインスタグラムDMよりお願いします。
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