婚約指輪選びにはちゃんとしたノウハウや正しい選び方が存在します。正しい婚約指輪の選び方を知り、自分にとって彼女にとって理想の婚約指輪を叶えましょう。
目次・CONTENTS
指輪選びはまず、婚約指輪を構成している素材を知ることから
婚約指輪でも何でもそうですが、物である以上、大切なのはその物がどんな素材で成立しているのかを知ることが大切です。物は素材によって、質も価値も、特性も大きく変わるからです。
婚約指輪選びは、まず婚約指輪そのものがどんな素材で構成されているのかを知ることから始まります。それを知らないと、自分にとってどんな婚約指輪が最適なのかを選ぶことが前提からできません。婚約指輪を構成しているのは、下記の素材です。
- 主役の宝石(ダイヤモンド等)
- 貴金属(プラチナ、ゴールド)
- (脇石(サブの宝石))
要は婚約指輪というのは、宝石と貴金属という2つの素材からできているわけです。
婚約指輪の選び方は、宝石の選び方、貴金属の選び方。となるわけですね。
婚約指輪の素材を知ることで、選ぶ要素が明確になるため、婚約指輪選びがスムーズになります。必須知識といえるでしょう。
婚約指輪の選び方の流れ
婚約指輪の素材を理解したところで、婚約指輪の選び方の流れを知りましょう。基本的に婚約指輪選びは下記の流れが原則です。
- 主役のダイヤモンドを選ぶ
- 枠(デザイン)を選ぶ
- 刻印の有無、内容を選ぶ
- サイズを計測して、決定する
- 指輪を職人さんに作ってもらう
- 完成
婚約指輪とは、価値の高い宝石が主役となるファインジュエリーとしての指輪。
そして宝石は原則としてダイヤモンドが主流なので、価値の高いダイヤモンドが主役となったダイヤモンドリングが婚約指輪という概念となります。
ファッションジュエリーやファッションアクセサリーは、デザインが主役です。ファッションコーディネートに合わせてこんなデザインのネックレスやリングが欲しいからという前提で、あくまでデザインを主役として商品を検討します。通常のファッションジュエリー(造形用の小粒なメレダイヤモンド等の宝石で成立している普段使い用のジュエリー)も同様です。
多くの方が、ジュエリーという一括りで婚約指輪などもイメージされているのですが、実際にジュエリーといっても様々で、デザインが前提となるファッションジュエリー(コスチュームジュエリーとも)もあれば、婚約指輪などのように価値や宝石の壮麗さや主張性を前提としたファインジュエリー(やハイジュエリー)もあるのです。そして、婚約指輪はファインジュエリー。
ファッションジュエリーの選び方のように選んでしまうと、前提が崩れ、結果として理想の婚約指輪を選ぶことが困難になってしまったり、あとからやっぱりこうしておけばよかったというような後悔を作るケースも生まれてしまいます。
婚約指輪の選び方で最も大切なのは、まず主役のダイヤモンドをしっかりと選ぶこと。デザインはその次です。デザインが先行するならば、それはファッションジュエリーの目的になるので、ファッションジュエリーで叶えましょう。あくまで婚約指輪はファインジュエリーとして、しっかりその意味と価値をもたらしてくれるダイヤモンド等の宝石を選ぶことが大切です。
デザインを選んで、刻印の内容やサイズが決まったら、婚約指輪の仕様が全て決定します。そこから職人さんに作ってもらい、約一ヶ月から三ヶ月で指輪が完成します。
ダイヤモンドの選び方
婚約指輪の主役となるダイヤモンドの選び方は、下記を条件にして選んでください。
- 大きさは0.3カラット以上
- 色味(カラー)は、Iクラス以上
- 透明度(クラリティ)は、SIクラス以上
- 研磨の状態(カット)は、VERY GOOD以上
- 上記条件で、0.1カラットあたり枠込みで10万円の価格
0.3カラット未満は主役の主張性としては見劣りしますから、0.3カラット以上で。また肉眼で無色透明でとても良いカットという条件で選べば問題ありません。クラスは上を目指しすほど正義ではありません。最適なクラスを選ぶが正義です。
デザインの選び方
主役のダイヤモンドが決まったらデザイン選び。主役のダイヤモンドをどう見せたいか。に合わせて選ぶと良いでしょう。シンプルか、小さなダイヤモンドを追加でセットしてより贅沢にしていくか、独創的なものにしていくか。ここはそれぞれの好みで選ぶべきです。
なおデザインの素材は、プラチナが基本。好みに合わせて18金のイエローゴールドやピンクゴールドも好みに合わせて選べます。ホワイトゴールドやシルバー(銀)は選択肢にいれないでください。
結婚指輪との重ね付けの相性も重要なポイントです!
刻印やサイズの選び方
刻印についてはあくまで自由です。好きな文字を好きな字体(フォント)で入れることができます。刻印を入れることで、メッセージ性が増した指輪になったり、思い入れが増します。また自分の指輪であることの証明にもなります。ただいれられる文字数には限界があるので、デザインによって相談してください。
サイズに関しては、専用のツール(リングゲージ)を使って正確に計測しましょう。きつすぎず、ゆるすぎずのバランスが大切です。緩いと婚約指輪はダイヤがセンターにセットされているので、回転しやすくなり、それが一番の不快感につながります。デザインによってもサイズの選び方は若干変わってくるので、宝石店やブランドに相談しましょう。
婚約指輪の選び方はブランドに依存してはいけない
婚約指輪の選び方について、もう一つ前提的なお話になってしまいますが、基本的に婚約指輪選びはブランドに依存してはいけないという前提があります。
婚約指輪の選び方=ブランド選びではありません。あくまで前項の通り、ダイヤモンド選びからスタートします。
ダイヤモンドって、ブランド毎に販売価格は自由ですが、価値は世界共通で定められているんです。4Cと呼ばれる指標です。
簡単に言うよ、より大きくて無色透明で研磨の状態が良いダイヤモンドほど、美しく希少性も増していくので、価値も高まるというシンプルな評価方法で、この基準はブランド毎に変わらず、世界共通です。
しかし同じ価値のダイヤモンドが別のブランドだと倍近い販売価格になっていることもあります。前述の通り、販売価格は販売するブランドや宝石店によって自由だからです。
つまり高級感を売りにするラグジュアリーブランド(ハイブランド)であれば、同じダイヤモンドでも圧倒的に高くなります。
ブランド毎に基準が異なるのであれば意味がありますが、ダイヤモンドについてはそうではない。さらにもう一つの素材である貴金属についても同様なので、ブランドに依存した婚約指輪の選び方をしてしまうと、理想の婚約指輪選びの選択肢を自ら削ってしまうことになってしまいます。
ファッションジュエリーだと、このブランドでしか手に入らないなどがありますが、ファインジュエリーである婚約指輪はダイヤモンド選びがまず前提なので、ブランドにこだわりすぎるメリットは正直余りありません。むしろ費用対効果は正直かなり悪いです。よほどの予算感(一千万円以上など)出ない限りは、高級ブランド系はファッションジュエリーなどで叶える方が最適です。もちろんそのブランドを心から愛していて、ファンであればまた別の価値があるので、話は別です。
しかし基本はは、ブランドから選ぶのではなく、ダイヤモンドを選ぶことから始めましょう。