ジュエリーブラントとは、一体どんなブランドのことを指すのか。そしてなぜジュエリーのブランドが必要なのか。根本たるジュエリーブランドとしての定義や役割、ブランドとしてのアイデンティティや、ユーザーへ提供されることを含めて、総合的にジュエリーブランドとは?についてご紹介したいと思います。
目次・CONTENTS
ジュエリーブランドとは?
ジュエリーブランドとは言うまでもなく、「ジュエリーを提供するブランド」の事。そして、「独自のジュエリーを製造し、提供するブランド」の事です。
ジュエリーの素材となる貴金属や宝石を調達し、ブランド独自の意匠(デザイン)を創造し、調達した宝石や貴金属をもとにジュエリーを製造し、それを販売する。さらには販売後も修理やメンテナンスなどをユーザーに届けていく存在。
しかしそれだけではありません。ジュエリーブランドは、ジュエリーという生活必需ではない贅沢品を提供するブランド。
ただジュエリーを販売するだけでなく、贅沢な店舗やホスピタリティ溢れるサービスを提供し、顧客のライフスタイルそのものに刺激的な機会を提供するブランドでもあります。
この世界における希少性を提供するブランド
ジュエリーブランドは、貴金属と宝石(貴石)という、この世界において希少性が高く、貴重とされる素材を扱うブランドでもあります。
希少性の高いものだけを扱うわけですから、高額な商品だけを提供するラグジュアリーブランド(高級ブランド)ともいえます。
ジュエリーというものを扱うだけで、それは高額で希少性も貴重度も高いブランドであり、ビジネスを運営している会社なのです。
この辺りが、通常のアクセサリーブランドとは全く異なる要素です。アクセサリーブランドは数百円から商品が存在しますが(貴重ではない金属や人工模造石もしくはそもそも石が入っていない広義な装飾品を扱うため)、ジュエリーブランドは数万円からの商品だけを扱います。
さらにジュエリーブランドの中にもさらにハイクラスな顧客や価格帯の商品だけに特化しているブランドも存在し、そういったジュエリーブランドとなると、商品の最低価格が数十万円、数百万円〜というようなブランドもあります。
ジュエリーブランドはその概念だけで、高級な商品だけを扱うブランドとイコールとなります。時々コスチュームジュエリー(ジュエリーとはいいながら実際には貴金属や宝石を使っていないジュエリー感のあるアクセサリー)をジュエリーブランドとして展開しているケースもありますが、正確にはジュエリーブランドとは呼べません。
ジュエリーブランドとは、そのブランドの商品を持つだけでステータスとなるブランドであり、持つだけで資産価値を伴う商品を提供するブランドなのです。
ジュエリーブランドが提供するもの
前項の通り、ジュエリーブランドとは持つだけで価値を伴うものを提供するブランド。
実際にジュエリーブランドが顧客へ提供するものとはどんなものがあるのでしょうか。
- 衰えることのない資産的価値
- 永久的に保有できるコレクション
- 全て唯一無二の商品であるという付加価値
- 美しさと価値をまとえる喜び
- 美しい輝きをまとえる優れた装身具(アクセサリー)としての機能
- 本物保有し、身にまとうことによる他者からの評価、ステータス
- 顧客になる事で得られる様々な特典
ジュエリーブランドが提供するものをざっと流すとこのような形でしょうか。
ジュエリーはその物自体が価値を持っているものなので、前提的に資産価値を提供することとなります。ジュエリーの定義は貴金属と宝石ですから、どちらも金銭としての価値を保持しています。そしてその価値がなくなることはありません。また貴金属も宝石も半永久的に保有することができます。ずっと持ち続けられるものって希少ですよね、ほとんどのものが経年劣化していくので。
そしてジュエリーはとにかく美しく、それを身にまとうことは世界中の女性の憧れでもあります。(メンズジュエリーにおいては男性も)
そしてジュエリーをまとうことは価値をまとうことであり、それを身にまとうだけで周囲からの評価、ステータスと繋がります。これは本物のジュエリーだけが提供する価値と言えるでしょう。
またジュエリーは高額商品であり高級品。ジュエリーブランドとは高級ブランドですから、その顧客となることで様々な特典を得ることができるでしょう。
常連客になればジュエリーブランドの華やかなパーティーに招待されたり、ジュエリーブランドのラグジュアリーなお店にいけば美味しいお酒なども提供してくれたりします。
ジュエリーブランドとは顧客の人生に華やかな素晴らしい価値をたくさん届けることを前提としたブランドともいえるでしょう。
最近はコスパを重視したジュエリーブランドも
高級品であるジュエリーを提供する高級ブランド=ジュエリーブランドですが、昨今はオンラインの台頭により、コスパを重視したジュエリーブランドもその存在感を高めています。
これまでの店舗型のジュエリーブランドから、無店舗型のジュエリーブランドが増えています。もしくはハイブリッド型が多いですね。店舗への設備投資や人件費などがおさえられるので、より安価にジュエリーを提供することができます。その代わり、いわゆるジュエリーショップのような体験は受けることができませんが、憧れのジュエリーをより賢く入手できるようになるのは、一つの方向性として歓迎すべきことといえるでしょう。
例えば私KUROが初めて作ったD2Cジュエリーブランド「EIKA」では、まだ国内に無店舗型のじゅえりーブランドが存在しない頃から、無店舗型のジュエリーブランドとしてスタートしました。
そしてブランドの認知が追いついてきてから、ラグジュアリーな完全予約制のジュエリーサロンを展開し、メンバー向けの場所として展開。オンラインを軸にオフラインである店舗は体験の場所、ブランドを楽しむ場所として設計しました。
こうすることで、より最適な価格を実現しながら、ジュエリーブランドとしての体験的価値も最大化して提供することに成功したのです。
人生を華やかに、豊かにするのがジュエリーブランド
日本国内にも、世界中にもジュエリーブランドはジュエリーブランドが存在しない国を探す方が困難だといえるほど無数に存在します。ジュエリーは欧米文化としての色味が日本においては強いですが、日本にもたくさんのジュエリーブランドが存在します。
ジュエリーブランドとは、ジュエリーという商品を軸にして、人々の人生をより華やかに、より豊かにすることを目的としているといえます。
人生とは生活必需品だけでは成立しません。それらを基本として生活には必要ないけれど、人生にとっては必要なものがあります。
ジュエリーがなくても人生は進めていけますし、楽しんでいくことはできます。
しかしジュエリーがあると日常がよりわくわくし、ときめいていくようになります。
その付加価値は非常に大きな価値といえるでしょう。
ぜひジュエリーブランドを選ぶときには、そのブランドの世界観、そのブランドが提供してくれる価値をしっかりと吟味して選びましょう。