婚約指輪はジュエリーであり高級品。貴金属と宝石でできているので当然高い品物になります。なぜ高いのか、また婚約指輪の中で高い指輪と感じられる目安や価格はどのあたりなのかを解説します。
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婚約指輪は高いから意味のある高級ジュエリー
時々婚約指輪は高いから〜という文面を見ることがあるのですが、婚約指輪は貴金属と宝石で成立するジュエリーですから、前提が高級品です。高級品というのは高いからこそ価値があり、意味をもちます。
また婚約指輪は原則としてファッションジュエリーとしての指輪などとも異なります。ファッションジュエリーは同じように宝石と貴金属で作りますが、宝石は小さい造形用のものを採用するため、ジュエリーの中ではライトなジュエリー(安価なジュエリー)の分類です。
しかし婚約指輪は鑑定書が発行され、一石で誰が見てもしっかりと主張するダイヤモンドなどの主役宝石を中心としたファインジュエリー(価値の高いジュエリー)の分類に入る指輪。
一般的なファッションジュエリーと比較すると高くて当たり前という前提があります。そもそもファッションジュエリーなど普段使い用の安価ジュエリーではなく、しっかりと高価な価値を持つ指輪を婚約記念品として贈ることが背景にあるので、高価なジュエリーを婚約記念品としてプレゼント=高いジュエリーをプレゼント。と目的が一緒になります。
逆に安いファッション用の指輪などを婚約指輪としてプレゼントしても差別化が図ることができないため、プロポーズや婚約という特別な場面での目的や役割を発揮できなくなってしまいます。
例えば、結婚式のお祝儀を想像してみてください。一般参加者のお祝儀相場は3万円です。3万円って高額ですよね。でも1万円をご祝儀でもらったら、安いと感じられ、マナー違反になってしまいますよね。金額は確かに高いですが、その場に最適な値段だといえます。
婚約指輪も同じです。普段の指輪などから比較したら高い指輪ですが、婚約し生涯の宝物として持ち続けることを前提として選ぶジュエリーなら、高価なジュエリーでないと意味をもたないのです。
婚約指輪は高ければ高いほど、価値も高くなる
婚約指輪はジュエリーであり、貴金属と宝石で成立しますから、値段が高くなればなるほどより優れた宝石をまとった、より贅沢なデザインの婚約指輪を入手できますので、価値も高くなります。
つまり高くなればなるほど、より優れたものになりやすいのが婚約指輪を含めたジュエリーの顕著な特徴といえるでしょう。例えばTシャツとかだと同じような素材が使われていても、ブランドやデザイナーの価値によってその物自体の実質価値は一緒なのに、販売価格が大幅に変わってしまいます。
しかしジュエリーの場合は貴金属と宝石のコストアップで値段があり、それらはコストでありながら資産でもあるので、高ければ高いほど保有価値も高まるのです。
より贅沢で価値の高い宝石は無限に目指せてしまうので、価格に天井はありません。しかし高ければ高いほどより美しく、より壮麗な婚約指輪を取得できるという前提があります。
逆に婚約指輪を含むジュエリーは、値段を下げるほど、いわゆる「安物買いの銭失い」になりやすい商品とも言えるでしょう。予算に対して適正なものを選べるかどうかが大切ですね。
一般的に高い指輪と感じられる相場感は?
ではこれは高すぎるかも??と感じる婚約指輪の値段や相場感はどれくらいなのでしょうか??正直この点については人の価値観によって非常に相対的です。超お金持ちの人であれば、一般の人からすると高額に感じる婚約指輪も普通に感じてしまうからです。比較するときりがありませんが、一般相場から大体の高いとされるラインをご紹介することはできます。
一般的な婚約指輪の平均相場(平均的にかけている予算感)の範囲は、「30万円〜50万円」がホットゾーンです。大抵の方がこの予算感の範囲で検討されています。
つまり一般的な婚約指輪の値段は「30万円〜50万円」となります。逆に言えば50万円を超える婚約指輪であれば、相場に対して比較的高い婚約指輪を購入したということになります。
プロである私自身も知り合いから婚約指輪の予算を50万円以上出していた場合であれば、相場よりも高い指輪を頑張ったんだね。という印象になります。
とはいえ婚約指輪は商品、見た目で大きく高いかどうかの印象も左右されますから、基本的には下記のような基準になるといえます。
- 値段は60万円以上
- 主役ダイヤモンドカラットは0.7カラット以上
- 値段は100万円以上
- 主役ダイヤモンドカラットは1カラット以上
まず婚約指輪主役ダイヤモンドのカラットについては、見た目において0.7カラット以上で大きさが際立っていきます。平均的なものは0.3〜0.5カラットです。
つまり見た目においては0.7カラット以上あれば、特別感があり、高そうな婚約指輪。という印象になります。値段においては、0.7カラットで最適価格だと60万円以上になっていきます。
誰にとっても見た目に特別感があり、数字もカラットも数値で高い婚約指輪と感じられるラインは、やはり1カラットの大台を超えたダイヤモンドを主役とする婚約指輪で、相場は100万円以上がラインとなります。
一般的な高級ブランドというのは、原則として1カラット以上で数百万円以上をメインの顧客層として設計しています。ただここからの上げ幅は非常に凄まじく、例えば記者会見などでタレントの方などの結婚会見がありますよね。その時にお披露目される婚約指輪などは、例えばハリーウィンストンなどだと相場が一千万円以上などのケースがほとんどです。
上はきりがありませんが、上記を目安としておけば大丈夫でしょう。
婚約指輪は費用対効果が重要、無駄に高い指輪は注意
婚約指輪については高いか安いかというよりも費用対効果が重要になります。なぜなら、販売価格にはかなりのばらつきがあるからです。
高級さを売りにしているブランドでは、同じようなクラスでデザインの婚約指輪だったとしても価格を倍にして販売しているケースも珍しくありません。
購入するための価値観や目的は人それぞれに最適さが変わりますが、婚約指輪については値段だけで検討してしまうと、あとからもっと安くより良いダイヤの指輪を購入できたのにと後悔につながりやすいです。
そもそも婚約指輪の主役であるダイヤモンド自体がブランドなので、メーカーブランドにこだわりすぎて無駄に高い指輪を購入してしまったり、そうでなくても一般相場よりも高い値段で設定されている婚約指輪を安易に購入してしまうと、よくありません。
婚約指輪は貴金属と宝石というそれぞれの素材そのものが価値を有する素材で成立している商品ですから、実質的な価値に対して適正な値段で購入するようにしましょう。
あのブランドだからダイヤがすごい。ということにはなりません。ダイヤ自体には世界共通の価値基準が定められているので、ブランドはあくまでセレクトなのです。
下記基準を前提に婚約指輪を検討されると良いですよ。
- 主役のダイヤ0.1カラットあたり10万円アップの販売価格
- ダイヤは肉眼で無色透明で良いカットの施されたものから
- 素材はプラチナ(純度90%以上)もしくはゴールド(K18)
つまり一般的な30万円〜50万円あたりであれば、プラチナもしくはゴールドで0.3カラット以上のダイヤがセットされたもの。高くて特別感のある60万円以上であれば、プラチナもしくはゴールドで0.7カラット以上のダイヤがセットされたもの。
誰が見ても高くて特別感を感じるものであれば、100万円〜で1カラットと考えておけば、最適価格の基準となります。
自分の予算や相手の価値観に対して最大化された選択肢の婚約指輪を叶えられるようにしましょう。