日本においてはプラチナの婚約指輪が圧倒的に人気を誇ります。なぜプラチナなのか。プラチナ婚約指輪の特徴や、人気な理由についてやおすすめなプラチナ婚約指輪デザインについてご紹介します。
目次・CONTENTS
プラチナ婚約指輪の特徴や特性
婚約指輪や結婚指輪といえば、プラチナというほど、プラチナは婚約指輪において最も主流で選ばれている素材です。まずはプラチナの特徴を知りましょう。
- 和名:白金と呼ばれる元より白い輝きの貴金属
- 非常に希少な貴金属、1トンの原鉱石から3グラム程度しか採取できない
- ゴールドよりも希少性が高い
- 酸化せず、変質しにくいため変色などが基本起こらない安定性
- 柔らかい貴金属のため、加工やメンテナンスがしやすい
そもそもプラチナは非常に希少な貴金属で、その希少性はゴールドを遥かに上回ります。非常に安定した貴金属であることから、生涯持ち続ける婚約指輪や結婚指輪などのジュエリーで非常に人気な貴金属でもあります。
銀白色の白く美しい輝きが花嫁の純白というイメージに想起されやすく、婚約指輪や結婚指輪という商品との色合いでの相性も良いため、よく選ばれている理由の一つにもなっています。
またダイヤモンドが白く美しい無垢な輝きのため、プラチナの白い輝きと競わずに調和するため、婚約指輪においては、最も全体の調和がとれる貴金属でもあります。だからこそ婚約指輪ではプラチナがよく採用され、最も人気を集めていると言えるでしょう。
柔らかく加工がしやすいため、アフターメンテナンス(例えばサイズ直しなど)もしやすいため、ジュエリーにも非常に最適な貴金属です。温泉や汗などと反応して変色することもほとんどありません。
婚約指輪に最適なプラチナの純度
プラチナといっても、品質はまばらです。プラチナに関わらずゴールドやシルバーなどの貴金属全般に共通していますが、貴金属はそのままでは柔らかすぎるため、装飾品には向いていません。すぐに変形してしまったりするからです。
そこでどの貴金属にも割り金といって、他の金属と合金化することで強度を出します。他の金属(銅やパラジウムなど)の量が増えるほど貴金属は固くなりますが、その分純度が低下し、不安定になります。大切なのはバランスであり、適切な純度を保つこと。
婚約指輪に適切なプラチナの純度およびプラチナ規格は下記のいずれかです。
- Pt950:プラチナ純度95%
- Pt900:プラチナ純度90%
- Pt1000:プラチナ純度99%
婚約指輪だけでなく結婚指輪も同様ですが、プラチナ純度は必ず90%以上であることを絶対条件で選んでください。
逆に90%以上であれば大丈夫です。最近打ち出しでプラチナ1000やハードプラチナといった独自のプラチナ素材などが出てきてはいますが、大きな差はありません。むしろPt900かPt950あたりにした方がどの工房でも加工がしやすいため、おすすめです。
ちなみに欧米のブランドは全てPt950が前提です。これは協会によって95%というルールが決められているからです。(ちなみに1000=100%です)
合金化されている金属はパラジウムが主流です。
ゴールドとプラチナの違い
ゴールドとプラチナは全く異なる貴金属です。そもそも種類が違います。ゴールドは元々金色ですね。プラチナは和名で白金と書きますが、ホワイトゴールドとは違いますので、混同しないようにしましょう。
プラチナはプラチナ。ホワイトゴールドはゴールドにパラジウムなどの白い金属を割り入れることで白い輝きを再現したゴールド素材です。より希少性の高いプラチナに似せて作られたようなものと理解しておけば大丈夫です。
婚約指輪においては、ゴールドはあくまでイエローやピンクゴールドなどカラーの好みで選ぶものであって、シルバーカラーであればプラチナ一択で検討してください。ゴールドもプラチナも希少性は異なりつつも販売価格には差は基本ありません。
ゴールドの場合は18金での選択になりますが、これは純度が75%。しかしプラチナだと90%以上で得ることができますから、ホワイトゴールドを選ぶメリットがないのです。
あくまでイエローゴールドやピンクゴールドなどのカラー選択でゴールドがあると考えておけば大丈夫です。
プラチナで人気な婚約指輪デザイン
プラチナの婚約指輪は、白く美しいダイヤモンドと調和した輝きを持つデザインで、まさに王道のウェディングジュエリーといえます。カラーゴールドにするとファッション性が高くなり、普段使いがしやすくなる特徴がありますが、プラチナの特別感は同じように魅力的だといえます。方向性に合わせて色味は選ぶと良いでしょう。
プラチナの婚約指輪でおすすめなデザインの一例をピックアップしておきます。
プラチナの婚約指輪といえば、やはり縦爪6本のソリテールリング。王道中の王道でもあるこちらのデザインはシンプルで洗練された飽きのこないプラチナダイヤモンドリングです。
爪のない、覆輪留めと呼ばれるプラチナの外周でセットされた柔らかい印象が特徴的なプラチナの婚約指輪。ひっかかりがなく、プラチナの輝きも存分に楽しめるデザインです。
S字ラインが美しいウェーブデザインのプラチナエタニティリングです。プラチナの美しいシンメトリーなカーブと、連なるダイヤモンドの輝きが見事にマッチした婚約指輪です。
プラチナのハーフエタニティリング。ノンフレームスタイル(アームに金属の縁がなく、ダイヤモンドが表面で輝いているセット)のため、ダイヤモンドの輝きをプラチナがしっかりと支えた、輝きを最上級に楽しめる贅沢さと華奢感の両立した婚約指輪デザインです。
流星のようにダイヤモンドがセットされたプラチナの婚約指輪です。直線のアームに対して斜めにグラデーションを描くようにダイヤモンドがセットされており、見る角度によって様々な表情を楽しめる美しいエタニティリングです。
まずはプラチナ婚約指輪で検討、好みに合わせて色やデザインを
プラチナは婚約指輪の貴金属素材における最初の選択肢です。ダイヤモンドの白い輝きとプラチナの白い輝きはパーフェクトマッチ。明確にカラーゴールドなどのこだわりがなければ、まずはプラチナで検討すると良いでしょう。
プラチナから検討し、カラーゴールドなども試着して比較するとスムーズだと思います。また婚約指輪は主役のダイヤモンドのカラットや本体のデザインによっても大きく印象が変わるため、大切なのは自分の好みや理想に合わせてそれらを選んでいくことです。
プラチナの無垢な輝きは飽きがきづらい色味でもあります。逆にカラーゴールドだと好みの色があれば存分にそれを叶えてくれるでしょう。
主流が何か。普通が何か。よりも、大切なのは自分にとって何がベストか。で検討されると、理想の婚約指輪を叶えやすくなります。