婚約ってそもそも結婚とは何が違うのか。婚約や婚約指輪などの概念は何となくわかってはいても、その具体的な意味や目的は、実際にその立場や機会になってみないとわからないものだったりしますよね。今回の記事ではそもそも婚約とは何か。婚約としてイメージされやすい婚約指輪とは何でどんな意味や目的があるのかなどの前提部分についてご紹介したいと思います。
婚約とは?
婚約は、英語でEngagement.
カップルにおけるお互いが結婚し夫婦となることを誓い合うことで成立する状態のことを婚約といいます。結婚の約束をしている状態を略して、婚約。というわけです。つまり恋人と結婚の間にある状態、イベントのことをさします。
結婚とは一般的に下記の流れで進みます。
- 恋人期間:他人から恋人となる(彼氏彼女)
- 婚約期間:結婚を約束し、婚約者となる
- 婚姻期間:入籍して結婚する(夫と妻となる)
こういう3つの段階を踏んで、カップルというのは関係をより深いものとして未来を歩んでいくのです。現代においては稀有ですが、恋人期間がないまま婚約期間、結婚というケースもあります。(お見合いや政略結婚など)また、結婚後に離婚することもありますので、そうするとまた他人同士に戻ります。
婚約とはお互いに結婚することを約束した状態であり、結婚準備の段階。結婚における入籍などの法的な手続きは存在しない、あくまで概念的なものとなります。
しかし婚約は法的にその状態を認められるものです。例えば婚約期間中に浮気や不倫などが発覚して破談になった場合に慰謝料などを請求され認められるケースもあります。書類や役所への手続きはありませんが、事実として法的にも認められた状態というわけです。
婚約をするメリットとは?
婚約をするメリットには、下記のようなものがあります。
- お互いの関係が明確になる
- 他者へ明確に意思表示ができ、理解される
- 結婚準備がしやすい
- 婚約というイベントは二人に素敵な思い出となる
婚約関係になることで、とにかくお互いがこれから結婚するんだという共通の認識と関係が明確になります。お互いの気持ちの面でも健康的ですよね。こういった婚約をしていないと、いつになったら結婚するのだろうと不安な気持ちになってしまいやすいです。
また婚約することで、周囲の人々にも婚約したよ。とお互いが結婚に向かって進んでおり、近々結婚するということを明確に伝え、理解してもらうことができます。婚約状態でないと何が違うのかよくわかりませんからね。またお互いの両親、親族にとっても婚約状態とすることで明確にその状態を示すことができ、動きやすくなります。
婚約をすることで自分たちも周囲の人々も結婚準備がしやすくなりますね。婚約したのだからと次の段取りを考えやすくなり、動けるようになります。これが婚約をしていないと動きたくても動けません。結納や結婚式の段取り、新居新生活、結婚に際してはたくさんのことを周囲の人々を巻き込んで決めていかなくてはなりませんから、婚約するということを明確に作ることはとても大切なことであり、お互いにとっても周囲の人々にとってもメリットがたくさんあるわけです。
逆に婚約のデメリットはある??
メリットだらけな婚約ですが、デメリットは基本的にありません。敢えて言うなら、
- 婚約破棄になった時に気まずい
- 婚約破棄の理由によっては金銭的責任を伴うことも
といったところでしょうか。基本的に破談が前提となるので、デメリットとは言えないかもしれませんね。ただ婚約も立派な契約の一つ。軽率には考えないようにしましょう。婚約=結婚なのです。
婚約の段取り
婚約の段取りは基本的に下記の流れとなります。
- プロポーズして了承される
- 両親に挨拶して承諾してもらう
- 結納もしくは両家顔合わせ会食
- 婚約成立
プロポーズせずにお互い結婚の了承が取れた状態になるカップルもいますが、基本的には上記の流れとなるでしょう。逆にこれから婚約へと進む方は、ぜひプロポーズは不可欠なものとして検討した方が良いです。
プロポーズという結婚の提案をして相手に了承がもらえれば、基本的にはその時点で婚約は成立です。ただ結婚は両親の承諾も得ることが倫理的に基本ですので、その後に両親にお互い挨拶と紹介を済ませ了承をもらい、改めて両家の顔合わせをして正式に婚約成立というのが基本的な流れとなります。もちろんこれはあくまで基本的なよくある流れ。
どちらかのご両親が既に他界されていたり、親族と疎遠になってしまっているケースなどもあったりします。その場合はなるべく親しい親族に挨拶や紹介を済ませるという方向で検討すると良いでしょう。
婚約に必要なものは?
婚約に必要なのを敢えて言うならば、「婚約記念品(プロポーズプレゼント)」です。
婚約には結婚のように書面での手続きもありませんから、あくまで口約束になります。ですからそこに具現化された物があることで、婚約したという事実、喜びを実感し具体化することができるようになります。
それが、婚約記念品でありプロポーズプレゼント。これらを軽視されるケースもありますが、とても重要です。必ず婚約に際しては婚約の記念となり証となり、生涯にわたってそれを保有し続けるに値する婚約記念品もしくはその目的に準じたプロポーズプレゼントを用意してください。
婚約記念品およびプロポーズプレゼントとして一般的でほとんどの方が今も選んでいるのは、『ダイヤモンドの婚約指輪(エンゲージメントリング)』です。
別にルールではありませんが、最も人気であり、最も優秀な品といえます。よほどの理由がない限りは婚約指輪(エンゲージメントリング)もしくはそれに値するものを用意しましょう。
最近だとダイヤモンドの婚約ネックレスなども人気。
また婚約指輪はプロポーズプレゼントとしては不向き(サイズやデザインなど独断できないため)なので、婚約指輪の主役たるダイヤモンドだけでプロポーズする方法が人気です。
いずれにしても必ず物を残しましょう。
婚約指輪などの婚約記念品は、婚約という出来事および関係をより深くしてくれます。これは法的な根拠(婚約を事実として認めること)としても深くなるものですから、大切です。