ソリテールやソリティアと呼ばれる婚約指輪のデザインは、シンプルな美しさが特徴の王道リングです。ソリテールリングの特徴やおすすめなソリテールデザインの婚約指輪についてご紹介します。
目次・CONTENTS
ソリテールやソリティアの婚約指輪とは
ソリティアゲーム(1人で遊ぶゲーム)などと語源は一緒です。主役のダイヤモンドなどの宝石が指輪のトップ(センター)に1つだけセットされた、シンプルさが特徴の婚約指輪デザインにおける種類の1つです。
また、若干定義は分かれますが、指輪のアーム(腕・本体のデザイン)が直線的なデザインであることも特徴の一つです。
つまりセンターダイヤモンドが一つだけセットされていて、直線なデザインのことを婚約指輪におけるソリテールリング(ソリティアリング)と呼びます。ソリテールは1つのデザインのことを指すのではなく、婚約指輪デザインにおける1つの種類(カテゴリー)です。
ソリテールと呼べるデザインにも多種多様なものが存在しますが、いずれもシンプルな美しさが特徴の婚約指輪デザインと言えるでしょう。
ソリテール婚約指輪デザインのメリットデメリット
ソリテール(ソリティア)デザインの婚約指輪を選ぶことのメリットやデメリットも理解しておきましょう。
- シンプルで飽きがこない
- シンプルだから普段使いしやすい
- 主役のダイヤを際立ってみせることができる
- 結婚指輪との重ね付けの相性がとりやすい
- シンプルで物足りなさを将来感じる可能性がある
- アームの傷が目立ちやすい
ソリテールリングは、やはりシンプルイズベストという言葉の通りで、シンプルが一番という価値観に最も当てはまるデザイン種です。またシンプルだからこそ結婚後も普段使いしやすい傾向にあります。
主役のダイヤモンドだけをセットするため、主役のダイヤを最も際立たせるデザインでもあります。そしてシンプルさと直線的なデザインであることから、多くの結婚指輪と重ね付けの相性が良いこともメリットであるといえます。
デメリットとしては、ソリテールのシンプルさ故に将来物足りなさを感じてしまう可能性はあります。また貴金属が目立つデザインのため、指輪の傷が目立ちやすい傾向にあります。(ただ傷などは磨き直しで何回でも綺麗にできるので、大きなデメリットではないと考えます)
ソリテール婚約指輪デザインがおすすめな人
ソリテールタイプの婚約指輪デザインがおすすめになる人は、主に婚約指輪に対して下記のような目的や方向性を持っている方です。
- とにかくシンプルなデザインが好きな人
- 主役のダイヤを0.5カラット以上で考えている人
- 婚約指輪をあまり目立たせたくない人
ソリテールの婚約指輪は、シンプルが特徴のデザインなので、やはり何事もシンプルなデザインが良いと考える人、シンプルイズベストという価値観の方に一番おすすめな婚約指輪デザインの種類です。
とにかくシンプルが良いと考える方。これまでもこれからも、身につけるものはシンプル一本という方であれば、ソリテール系の婚約指輪のみで検討されると良いでしょう。
なお主役のダイヤモンドのカラットが小さすぎると物足りなさを感じやすくなってしまうため、ソリテール系の婚約指輪を選ぶ際には、主役のダイヤモンドを0.5カラットかそれ以上で選ぶようにしましょう。最低でも0.3カラット以上は必須です。
0.3カラットやそれを下回る0.2カラットのソリテール婚約指輪でも最初は良いと感じるかもしれません。しかし年齢を重ねると、ほぼ確実に物足りなさを感じるようになると考えておいてください。基本は0.5カラットが一番バランスが良いです。主張性も全体バランスにおいても。
また婚約指輪そのものをあまり目立たせたくない。と考えている方にもおすすめなデザインがソリテールリングです。シンプルなので、ジュエリーとしての主張性はもちながら、目立ちすぎることがないためです。
筆者おすすめのソリテール婚約指輪たち
ソリテール(ソリティア)デザインの婚約指輪といっても、実際のデザインは多種多様で無数に存在します。最後に筆者がおすすめしたい、ソリテールの中でも人気な婚約指輪たちをご紹介しましょう。
1. 6本爪の立て爪ソリテールリング
6本の立て爪でセットされた、王道中の王道であるソリテールリング(ソリティアの婚約指輪)です。婚約指輪といえば、おそらくほとんどの方がまずイメージするデザインだと思います。伝統的で、最もシンプルで基本となるデザインのソリテールリングと言えるでしょう。
6本爪であることで、どの角度から見てもシンメトリーで、主役のダイヤがより際立つ設計になっています。
2. 4本爪の立て爪ソリテールリング
センターの主役ダイヤモンドを4本の立て爪で留めたソリテールデザインの婚約指輪です。こちらも王道で基本形です。4本爪にすることで、より柔らかく、可愛らしい印象となります。
3. スクエアフォルムのソリテールリング
アームがラウンド(丸みを帯びた形状)ではなく、スクエア(角ばった)フォルムで造形され、主役のダイヤに対して石座を設けず、アームのテンションでセットしているソリテール系婚約指輪です。
爪や石座がないため、すっきりとした印象。またその分アームの幅が広く厚みがあるため、存在感のあるデザインです。
4. リボンデザインのソリテールリング
アームにミルグレインと呼ばれる打刻を施し、リボンのようなモチーフに仕立てたソリテールリングです。アーム自体にデザイン性が増し、リボンに包まれているような形状は可愛らしさも両立しています。可愛らしすぎないシンプルさもおすすめなポイントです。
5. 伏せ込み留めのソリテールリング
伏せ込み留め(別名:覆輪留め)と呼ばれる、ダイヤを貴金属で覆ってセットする手法がとられたソリテール婚約指輪デザインです。
爪が存在しないため、衣服などの引っかかりもないすっきりしたデザインが特徴です。また全体的に丸みを帯びたデザインのため、柔らかい表情も特徴です。
6. フラワーモチーフのソリテールリング
中央のセンターダイヤモンドの石座そのものがフラワーモチーフ(お花型)を描いているソリテール婚約指輪です。こちらのデザインはローズをイメージしてデザインされており、正面からの見た目がより華やかな印象を与えます。フラワーモチーフが抽象的でシンプルなので、主張のバランスもよく、洗練されたデザインを楽しむことができます。
またこちらのデザインは、センターダイヤの側面にも極小のダイヤモンドがアクセントでセットされています。横から見たときにもより華やかな印象をもたらします。側面のダイヤの石座はミクロですがお花型になっているのも特徴で、ディテールまで洗練されたデザインが施されています。
7. スクエアアームのソリテールリング
1番の基本ソリテールリングに対して、アームがスクエアフォルムで設計されたソリテール婚約指輪デザインです。アームの主張性を出したい場合におすすめ。また結婚指輪が同じスクエアフォルムなどの場合には、一緒に合わせて選ぶと、重ね付けの相性も抜群です。
8. ロープアームのソリテールリング
アームの造形がロープをイメージして造形されたソリテールデザインの婚約指輪です。ロープは人との関係性や絆をより強くするメッセージ性や意味があります。またアーム自体がデザイン性を持つことで、よりファッショナブルなデザイン性を獲得しています。結婚指輪と重ね付けしても、アームのデザインが程よいアクセントになりますよ。
9. ボールデザインアームのソリテールリング
こちらはアーム造形がボールの連なりで造形されたソリテールタイプの婚約指輪デザインです。こちらもアーム自体がデザイン性を帯びているため、ファッショナブルで普段使いにもおすすめなデザインです。球の連なりは人生の出来事や時の連なりを意味しています。
ソリテール(SOLITAIRE)リングとは、フランス語源で一つはめの宝石を意味するソリテール(ソリティア)という言葉からきており、主役のダイヤモンドが一つだけセットされた指輪のこと。