婚約指輪は一生の宝物です。後悔しない、妥協もしない、婚約指輪において理想のデザインを必ず叶える選び方を詳しく解説します。なんとなくで選ばず、正しい知識で理想の婚約指輪を叶えましょう。
目次・CONTENTS
婚約指輪のデザインには独自の選び方がある
まず婚約指輪のデザインと聞くとどんなイメージが湧きますか??かわいいデザイン?シンプルなデザイン??贅沢なデザイン??おそらくそんなイメージやデザインの方向性が浮かぶと思います。間違いではありません。
しかしそれよりも手前に前提として婚約指輪のデザイン選びには大きな目的が存在するのです。それは、
です。婚約指輪はファッションジュエリーではありません。ファッションジュエリーというのは表現したいデザインやスタイルが前提にあって、そこに宝石が選ばれます。そのため宝石も価値ではなく造形用に適した小粒なものが多用されます。
逆に婚約指輪は価値に目的をおいたファインジュエリー(価値の高い宝石が主役のジュエリー)です。デザインが先行するのではなく、主役の宝石をどう見せたいかという観点となり、主役の宝石があくまで前提となります。
かわいい、シンプル、贅沢、もちろん方向性としてはあるべきなのですが、それよりも前提として、宝石をどう見せたいかという目的から選ぶという認識を持っておくと、婚約指輪の選び方で失敗をすることがなくなります。
こういった前提を理解していないと、あれもこれもよく見えてしまって無意味に悩んでしまったり。候補が増えてしまった結果、精査しづらくなって、結果として理想のデザインから遠のいてしまったりしてしまいます。
婚約指輪はファッションジュエリーのようにデザインが先行するのではなく、主役の宝石のためにデザインがあるという点を意識して選ぶようにしましょう。
なお全体の婚約指輪の選び方については、下記記事にまとめてありますので、ご参考ください。
婚約指輪のデザイン種類を知り、選ぶことから
婚約指輪デザインの選び方の前提を理解したところで、次に大切なのはデザインの種類を知ることです。婚約指輪には、主役のダイヤモンド等の宝石をどう見せたいかによってデザインの種類が存在するのです。デザインの種類は主に下記です。
- ソリテール(ソリティア):センターダイヤのみ、ストレートアーム(シンプル)
- ウェーブ:センターダイヤのみ、曲線のデザイン全般(シンプル)
- サイドストーン:脇石を追加セットしたもの(贅沢)
- エタニティ:リング全体にダイヤモンドの輝きを放つもの(贅沢)
- スペシャリティ:その他特殊なデザインの婚約指輪デザイン
基本的に婚約指輪には上記4つの種類があり、それ以外の特殊なデザインは特殊な位置付けとなります。
並べられたデザインたちからおもむろに選ぶのではなく、まずどの種類にするかを決めてから婚約指輪を選ぶのが、一番正しい婚約指輪デザインの選び方の流れとなります。そうでないと、答えが見つかりづらくなります。
1. ソリテール(ソリティア)の婚約指輪
ソリテール(ソリティア)は、ソリティアゲームと同じフランス語源、意味で、「一つはめの宝石」という意味です。
婚約指輪におけるソリテールリングという種類は、「主役のダイヤのみを唯一セットし、指輪のアームはストレートを描いたシンプルなデザイン」です。
つまり主役たる宝石のダイヤモンドのみを輝かせたい。そして全体のデザインもシンプルにすることで、より主役の宝石を引き立てたい。という方向性のデザインです。
この方向性に一番ぐっときた場合は、ソリテール系の婚約指輪に限定して選ぶと良いでしょう。シンプルイズベストという言葉通りのデザイン種です。しかしその一方で人によっては、飽きてしまいやすいデザインでもあります。
2. ウェーブの婚約指輪
ウェーブデザイン種の婚約指輪は、ソリテールが直線に対して、「曲線的なデザインを持つ婚約指輪種類」です。
ソリテールの直線だとデザインの奥行きが物足りない、主役の宝石は引き立てたいし、シンプルに見せたいけれど、デザインにもう少し遊び心やデザイン性を高めていきたい場合に最もおすすめな婚約指輪種類となります。
特にVラインやYラインなどは、指をより長く見せてくれる効果も。
3. サイドストーンの婚約指輪
サイドストーンの婚約指輪は、「主役のダイヤモンド等の宝石(センターストーン)の脇に脇石と言われる小さいダイヤモンド(メレダイヤ等)をセットし、主役の宝石をより引き立て、贅沢さやデザイン性を広げた婚約指輪種類」です。
写真のように、主役の宝石の脇にも宝石がセットされることで、主役ダイヤモンド等との比較対象が生まれ、より主役のダイヤモンドが引き立っていきます。さらに贅沢さが増していき、より主張性が壮麗となります。また追加で宝石をセットすることで、デザイン性も広がりを見せています。
ソリテールやウェーブもいいけれど、いまいち物足りなさを感じる方におすすめです。国内外でも最も人気な婚約指輪デザイン種だと思います。いいとこ取りなデザイン種類ですね。
4. エタニティ
エタニティは、英語でETERNITY(永遠)を意味する婚約指輪種類です。ダイヤモンドが永遠に連なっている様から、永遠という意味があります。
デザイン種としては、「主役のダイヤモンドをセンターに、アームにメレダイヤモンドを敷き詰めていき、指輪全体でダイヤモンドの輝きを壮麗に放つ婚約指輪種類」です。
つまり婚約指輪の種類の中では、最も贅沢で、最も輝きを放つ指輪の種類。世界中で、憧れの婚約指輪種類としても有名で、結婚指輪にも存在します。
まさに永遠のダイヤモンド、永遠の愛に相応しい、永遠の輝きを放つ婚約指輪です。
指輪全体でダイヤモンドの輝きを最大化したい場合や、とにかくダイヤモンドの輝きで贅沢に見せたい、楽しみたい場合に最もおすすめな婚約指輪種類ですね。
目的をまずは明確にすること
婚約指輪のデザインの選び方において最も大切なのは、前項の婚約指輪におけるデザインの種類から、目的となる方向性と種類を明確にすることです。
正直、婚約指輪選びにおける最高の正解は、全て選べること。(笑)
だからこそ目的を明確にしないと、どんどん迷って、結局何が正解か分からなくなってしまうんですね。
あれもこれもとならないように、どの種類にするのかを選ぶ前から決めておくか、選び始めてからまずはそれを決めて、それ以外の選択肢は除外するようにして選びましょう。
基本的にはジュエリーコーディネーターと呼ばれるプロもそのように提案をしていきます。
今一番ときめく婚約指輪のデザインを選ぼう
最後に大切なことを。婚約指輪のデザインの選び方で大切なのは、目的を明確にすることだけではありません。その目的となるデザインは、必ず今一番ときめいているデザインで選んでください。
婚約指輪って結構妥協して選んでしまう方が多いんですよ、とてももったいないです。なぜかというと、婚約指輪って一生物なので、ずっと持つデザインと考えると少し控えめに選んでしまいがちなんです。(普段使いしづらくなるかなぁ。。といった理由から)
しかしそんな分からない未来のことを考えるべきではありません。
今一番ときめく、ワクワクする、叶えたい婚約指輪のデザインから選ぶことが、一番正しい婚約指輪デザインの選び方なのです。
婚約指輪はそもそもリメイク(持っている宝石や貴金属を活用して、新しいデザインへと作り替える)することができるので、今後のことは気にしなくて良いです。今を大切にしてください。リメイクは素材費がかからない(もしくはほとんどかからない)ので、数万円からできますから、安心しましょう。
婚約指輪はジュエリー。装飾品です。
今一番心が躍るデザインを叶えなくては、理想の指輪を叶えたとはいえません。
自分の心に素直に選ぶようにしてくださいね。
主役のダイヤモンドをどう見せたいか