ダイヤモンドがライン上にたくさんセットされるエタニティリングは、憧れの婚約指輪デザインの1つ。おすすめなエタニティリングの婚約指輪や、ハーフエタニティなど選び方のコツを解説します。
目次・CONTENTS
エタニティリングの婚約指輪とは、ハーフエタニティって?
エタニティリングというのは、婚約指輪や結婚指輪におけるデザイン種類の1つです。婚約指輪にも結婚指輪にも存在します。
どちらも共通して、上の写真のようにエタニティリングとはリングのアーム(枠)に比較的小粒なダイヤモンドが連なってセットされ、リング全体でダイヤモンドの輝きを見せることができる、非常に贅沢なデザインのカテゴリー。値段も非常に高価です。
またエタニティリングには下記2種類があります。
- ハーフエタニティリング:半周セット
- フルエタニティリング(エタニティリング):全周セット
ハーフエタニティリングの婚約指輪
こちらがハーフエタニティリングの婚約指輪です。リング半周までダイヤモンドをセットしたのが、ハーフエタニティリングで、半周までにとどめておくことで、リングのサイズ直しができるようになったり(フルエタニティだと全周ダイヤが入っているため、サイズ直しができない)、リング裏面は色々な場所と接触するため、石落ちがしやすかったりするのですが、それも防ぐことができます。
さらに半周までにとどめておくことでコスト削減になり、価格を抑えることができます。
現代においては、どのブランドや宝石店においてもハーフエタニティが主流です。理由はサイズ直しと、価格です。サイズが変わらない方の方が珍しいので、サイズ直しができるハーフエタニティで選ばれる方がほとんどです。
半周といっても、左手の薬指に身に着ける婚約指輪においては、指輪をつけると両脇に指がやってきますから、見た目はフルエタニティと変わりません。(リング半周が可視範囲だからです)
フルエタニティリング(エタニティリング)の婚約指輪
フルエタニティリングというのは、実は正式な言葉ではありません。エタニティリング=フルエタニティリングだからです。エタニティリングはそもそも全周にダイヤモンドが連なってセットされていることで、永遠の連なりを表現した指輪のことですから、本来はフルエタニティという概念はありませんでした。
しかしエタニティリングの婚約指輪は、全周ダイヤモンドがセットされることでサイズ直しができなかったり、費用がかなり高額になってしまったりするため、ハーフエタニティリングが開発され、主流となりました。
ハーフという概念が生まれたため、区別をするようにフルエタニティリングという言葉が生まれたわけです。
本来のエタニティリングとして婚約指輪を叶えるなら、このフルエタニティリングとなりますが、やはりサイズ直しができないのはかなりのリスクなので、基本はハーフエタニティとなるのではないでしょうか。
ただ見えないとはいえ、全周にセットされたフルエタニティリングの婚約指輪は、作品としては非常に完成されていて、美しいです。その美しさに惹かれたなら、フルエタニティリングを選んでも良いかもしれません。
エタニティリング婚約指輪のメリットデメリット
エタニティリングの婚約指輪に関するメリットデメリットも合わせてご紹介をしておきます。
- とにかく美しい、贅沢、壮麗
- 結婚指輪と重ね付けする楽しさが増える
- ダイヤモンドの輝きをとことん楽しめる
- 人やデザインによっては目立ちすぎると感じる可能性も
- 全周だとサイズ直しができない
- 石落ちのリスクが高い
- 価格が高くなる
エタニティリングは、とにかく美しく贅沢なデザインの婚約指輪であり、世界中の女性の憧れとされている指輪です。ダイヤモンドをとことんリング全体で楽しめるエタニティリングは、見てもつけてもときめくデザインであると言えるでしょう。
また結婚指輪は貴金属がメインのシンプルなデザインであることが通例的なので、結婚後はエタニティリングと重ね付けすることでダイヤモンドのラインができ、より楽しむことができます。
デメリットとしては、やはりダイヤモンドがたくさんセットされているため、石落ちのリスクが高いことくらいでしょうか。サイズ直しができない点については、ハーフエタニティにすれば解決しますし、目立ちすぎてよくないという点についても、ジュエリーなので気にしなくて良いと思います。
また当然ですが贅沢なデザインなので、値段が高くなる点は、場合によってはデメリットかもしれません。
エタニティリングの婚約指輪の価格や、おすすめなセンターカラット
エタニティリングの婚約指輪の価格は、主役のダイヤモンドのクラスやカラットによって大きく値段が変わります。この点については、どのデザインでも同じことではあります。
ただ同じ主役のダイヤモンドを選んだとして、シンプルなソリテール系のデザインに対し、エタニティリングを選ぶと、価格は1.5倍や2倍以上になることも珍しくありません。
例えば0.3カラットの主役ダイヤモンドでシンプルなソリテールリングを選んだ際には30万円だったとしても、エタニティリングのデザインにしたら、60万円以上することとなります。
例えばEIKAであれば、初回オーダーメイドの価格統一を実現しているため、エタニティリングを選んでもシンプルなデザインと同じ価格で入手することができます。
なお主役のダイヤモンドのカラット(大きさ)については、0.5カラット以上をおすすめします。リング全体にダイヤモンドがセットされるため、主役のダイヤモンドが小さいと馴染んでしまうため、なるべくカラットはあげましょう。最低でも0.3カラット以上で選んでください。
- エタニティリングはシンプルなデザインより倍以上の価格になる可能性が高い。
- 主役のダイヤモンドのカラットは、0.5カラット以上を推奨。最低でも0.3カラットを。
エタニティリング婚約指輪がおすすめな人
ハーフエタニティやフルエタニティリングなど、エタニティリングの婚約指輪がおすすめとなる人や目的、方向性のケースもご紹介しておきます。
- 予算に余裕がある
- 贅沢な婚約指輪を叶えたい
- ダイヤモンドがより輝いている婚約指輪を叶えたい
- 結婚指輪はシンプルに、婚約指輪は贅沢に重ね付けしたい
- 結婚指輪も婚約指輪もエタニティリングで合わせたい
- 贅沢だけど重厚感なく繊細な印象も併せ持つ婚約指輪にしたい
エタニティリングの婚約指輪は、ハーフエタニティリングでもフルエタニティリングでも、いずれの場合にも婚約指輪の中で非常に贅沢なデザインのカテゴリーです。
婚約指輪は特別なジュエリーだから、しっかりとより贅沢に魅せられて、輝きの溢れるものにしたいという想いがある方にはこれ以上の選択肢はない婚約指輪デザインです。
とはいえ贅沢=高額になるので、予算に余裕がある方におすすめとなるデザインでもあります。しかし現在はEIKAのように統一価格を実現しているケースもあるので、予算のせいで妥協する必要はありませんから、実際には多くの方が入手可能です。
エタニティリングは、理想の憧れのリング。多くの方が目指したい婚約指輪デザインでもあるわけです。
結婚指輪はシンプルに。だからこそ、婚約指輪は重ね付けしてより特別感を演出したい場合にも、エタニティリングは最高のパフォーマンスを叶えてくれます。
逆に結婚指輪も婚約指輪もエタニティリングにすることで、最高に贅沢で美しい輝きを持つ重ね付けも可能です。
またエタニティリングは、贅沢ですがダイヤモンドの輝きによるものなので、繊細で可愛らしい印象を失うことなく見せてくれます。(貴金属で贅沢なデザインは重厚感が生まれます)
おすすめなエタニティリングの婚約指輪たち
では実際におすすめしたいエタニティリングの婚約指輪デザインをご紹介します。それぞれ基本はハーフエタニティリングです。
1. ノンフレームエタニティリングの婚約指輪
婚約指輪のアームが細身に設計された、ノンフレーム(縁無し)タイプのハーフエタニティリングです。このエタニティリングは、地金(プラチナなどの貴金属要素)の主張をとにかく抑えるように設計されており、贅沢さと繊細さや可愛らしさを両立させたデザインのエタニティリングです。
主役ダイヤモンドの石座も爪は6本ではなく4本と削減することで、より地金の印象を抑え、柔らかい表情に。こちらをセミオーダーなどで、6本爪などに敢えてアレンジするのもおすすめです。
またこちらのデザインは細身なので、結婚指輪と重ね付けした際のバランスも良いです(重ねづけに馴染みやすい)
2. フレームタイプのエタニティリング婚約指輪
こちらは指輪のアーム部分についてフレームタイプ(縁あり)のエタニティリングです。
1番と比較して、フレームがあり、6本爪でセンターストーンの留められ、地金の印象を少し増大させることで、より贅沢な印象をもたらすハーフエタニティタイプの婚約指輪デザインです。
こちらのデザインの婚約指輪と結婚指輪の重ね付けも相性は素晴らしく、1番に対して印象を強くしているため、婚約指輪が際立って目立ってくれます。
3. アンティーク調のエタニティリング
こちらはアンティークな印象をもたらすハーフエタニティタイプの婚約指輪デザインです。
アームのフレームにミルグレインという打刻がされており、アンティークな印象を。繊細かつ温かみのあるデザインに仕上がっています。
主役のダイヤの石座も4本爪で、縦横にセットされているのも特徴です。デザイン性をより高めたい場合におすすめしたいデザインですね。
4. Vラインエタニティリング
Vラインのハーフエタニティリングは、非常にラインが美しい婚約指輪デザインです。ダイヤモンドのラインによって紡がれるVラインは指元を美しい輝きとラインで引き締めてくれます。
5. サイドラインエタニティリング
アームのダイヤモンドを正面ではなく側面にセットした、ハーフエタニティリングの婚約指輪です。
横から(サイドから)見るとこのようになっています。横からみてもダイヤモンドの輝きが楽しめる、特殊ですが非常に美しく、色々な表情を楽しめるハーフエタニティタイプの婚約指輪デザインです。
6. フラワーモチーフのハーフエタニティリング
センターダイヤモンドの石座がフラワーモチーフを描く、デザイン性が豊かで華やかなハーフエタニティリングの婚約指輪デザインです。
センターにモチーフがあり、石座の主張が高まることで、よりセンターストーンが際立って見えるようになっています。まるで一輪のバラが咲き誇るように見えるのも特徴です。
貴金属の使用量も多いため、贅沢さも兼揃えていますね。
7. ツインアームのフラワーモチーフエタニティリング
6番のデザインのアームをツインアームにアレンジし、より贅沢さが高められたハーフエタニティタイプの婚約指輪です。
アームがセンターストーンのフラワーを包み込むように造形されており、繊細さも贅沢さも壮麗さも併せ持ったデザインに。
8. Sラインエタニティリング
Sライン(S字)ラインが美しい、ハーフエタニティリングです。VラインやSライン(正面から見るとV字、S字だから)はシンプルかつ洗練されたラインの婚約指輪として人気なデザインです。
ハーフエタニティリングによってダイヤモンドの輝きでS字が描かれている様は、美しいの一言。
シンメトリーなデザインもその美しさに貢献しています。
なお結婚指輪との重ね付けの相性は選びます。
9. グラデーションセットエタニティリング
こちらは流星の足跡のように、グラデーション状にダイヤモンドがセットされた、ハーフエタニティタイプの婚約指輪デザインです。
指輪自体はストレートですが、ダイヤモンドが斜めにグラデーション状にセットされているため、非常に豊かな表情を持つデザインに仕立てられています。原型はストレートなのでさまざまな結婚指輪との重ね付け相性も抜群。
グラデーションセットによって、見る角度によってさまざまな表情を楽しむことができるハーフエタニティリングですね。
カラーゴールドのエタニティリングも美しい
エタニティリングは、カラーゴールドにするとファッショナブルな印象になり、普段からも使いやすくなります。何よりデザインの表情が増します。
もちろんプラチナの美しさは基本ですが、普段からイエローゴールドやピンクゴールドなどのファッションリングなどを身に着ける方などには、相性も抜群なのでおすすめです。
全てのデザインで、イエローゴールドやピンクゴールドにカスタムすることができます。
エタニティリングの婚約指輪は、とにかく憧れの指輪。
エタニティリングの中にもさまざまなデザインがあります。ぜひ理想の婚約指輪を叶えてくださいね。
エタニティリングとは英語で、Eternity ring(永遠のリング)という意味を持ち、ダイヤモンドが指輪全体に連なってセットされた、指輪全体でダイヤモンドが壮麗に輝く指輪デザインの1種のこと。